「金は天下の回り物」の時代が終わって,「金はウェブの回り物」の時代が始まる。そう,ウェブで回る金は,ここから始まる。ここで旗揚げする電子商取引サイト,ニョキニョキ出てくるだろう。
米国の電子証券取引所ナスダックの日本版,ナスダック・ジャパンは24日,大阪証券取引所の1部門として設置されることが発表された。ナスダック・ジャパンでは,ベンチャー企業でも株式公開が可能であり,米国ナスダックとの連携で海外投資家からの資金調達も可能。大証では,電子化を他取引所よりもいち早く進めており,ナスダック・ジャパンとの市場間接続が可能であることから,今回の提携となった。
先日の東証のマザーズ開設(過去記事)が,完全な電子取引までたどり着けず,結局他の取引と同様のスタートを切ったのに比べると,ナスダック.jpは完全な電子証券取引所としてのスタートを切りそうだ。証券取引所という機能自体は,当然電子的機能でまかなえるものなのだが,果たしてそれで大丈夫なのかという不安感が,マザーズの迷走状態を生んでいる,と見える。
米国ナスダックは,万全のバックアップ体制で,システムのダウンを防いでいる(過去記事)。だが,今年5月,ハッカーによりナスダックはサイトの書き換えにあった(ZDNet Newsの記事)。もし,株式情報へのハッキングがあったら…と考えると…夜も寝られない人が多いだろう(^_^;)。金をウェブで回すことにも繋がるナスダック.jpだが,ハッキングで,日本が初めに痛い目を見ないことを祈りたいですネェ,孫さん(^_^)。
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